パソコンでウェブサイトの閲覧等をしていると、「Microsoft」のロゴに併せて、「Windows Defender セキュリティ センター」や「検出された脅威:トロイの木馬スパイウェア」、「Windows サポートへのお問い合わせ:(電話番号)」等の偽の警告が表示されると共に、ピーといった警告音や「コンピュータのロック解除をするにはすぐにサポートに連絡してください」などのアナウンスが流れます。
しかし、これらの警告画面に記載されている内容は、すべて「嘘」です。偽セキュリティ警告画面が表示された時点では、端末がウイルスに感染されたわけではありません。
サポート詐欺の偽セキュリティ警告画面でよく見られる特徴
驚いた消費者が表示された電話番号に電話を架けると、「マイクロソフト」の社員等と名乗る者から、「あなたのパソコンは危険です」などと説明され、パソコンを遠隔操作されて代金をコンビニからAmazonカードなどを購入させられたり、インターネットバンキング(以下「ネットバンキング」といいます。)により多額の送金等をしてしまったなどという相談が、各地の消費生活センター等に数多く寄せられています。
「閉じる」ボタンが押せない時は、焦らず「ESC」ボタンを長押し
このうち「閉じる」ボタンが表示されない場合、「本当にウイルスに感染してしまったのか!?」「本当にPCがロックされてしまったのか!?」と焦ってしまうかもしれませんが、これはただ単に、ブラウザが全画面表示されており、閉じるボタンが押しづらい表示になっているだけです。キーボードの「ESCキー」を2~3秒長押しすると、全画面表示が解除され、閉じるボタンが表示できます。あとは、マウスで閉じるボタンを押せば、偽セキュリティ警告画面は簡単に閉じられます。
上記の操作で閉じるボタンが表示されない場合は、「Ctrlキー」と「Altキー」と「Delキー」を同時に押し、画面右下の電源アイコンをクリックし、再起動をすることで閉じられます。もし、偽セキュリティ警告画面に表示された電話番号に電話してしまい、遠隔操作された場合も、上記の操作をすることで、遠隔操作が切断できます。